ピンポーン
インターホンが来客をしらせています。 白くモヤがかかったようなモニターには、男性らしき人の影が映っています。 このインターホンも替えないといけません。
玄関を開けると運送屋さんでした。 ニトリからキッチンが届いたのです。
正確に言うと、キッチンになるであろう部品が入った山のようなダンボール箱です。 トラックの荷台はダンボール箱で埋まっています。
「これ全部ですか?」
「ええそうです」
( ̄▽ ̄;)
ニトリで施主施工でシステムキッチンを購入した場合、注意しなければならないのが、資材が車上渡しになることです。 各パーツごとに梱包されているので、一人でもあらかた受け取れますが、天板は重いので二人でないとちょっと無理です。
家に運んだダンボール群です。 玄関と廊下が埋まりました。 天板はでかいので、中の階段から2階に上げることはできません。 ベランダからロープを使って引き上げます。
人造大理石の天板を壊さないように、男二人で慎重に上げたのですが、けっこう重かったです。 肉体派じゃないと無理です。
キッチンパネルも張り終え、材料も揃ったところでついにシステムキッチンの設置作業に入ります。 まずは吊り戸棚の設置です。
購入したニトリのシステムキッチンは、パーツが完全にバラバラなタイプでした。 これを説明書を見ながら組み立てていきます。
使う部品ごとに袋詰めにされていて、「どのねじ使うんだよ!?」てなことにならないようになっているのはプラモデル感覚です。
しかしシステムキッチンと言えども、まあ本当にやっすい組立家具です。 普通の人なら組み立てられるはずです。 しかし本当にやっすいつくりだ。
( ̄▽ ̄;)
吊り戸棚がひとつできたので壁に取り付けます。 うちの壁には、施工説明書通りの下地が入っていませんでした。 それはそうです。 この家を建てるときに、ニトリのシステムキッチンをつけるなんて想定していないでしょうから。 現状は、特定の位置に下地を入れるのではなく、どこになにがきても固定できるように、コンパネを張ってありました。
要求されている下地は厚く、付属のビスは結構長いので、少ない本数でも大丈夫ということなのでしょう。 コンパネはその下地に比べれば薄いので、標準の倍の数のビスで固定することにしました。 ビスは締めたあとに化粧のキャップをかけます。
二個目の棚を作ります。 インパクトドライバーを使って組み立てていたのですが、ちょっと力が強すぎて、いやんな感じに材料にヒビが入ってしまいました(^_^;) これは愚直に手で組み立てた方が良さそうです。
二個目の棚も取り付けて、次はレンジフードです。
以前ついていたレンジフードはプロペラファンで、作りとしては昔ながらの換気扇です。 壁についているあれです。 それがフードの中に入っているものでした。 新しいレンジフードはシロッコファンです。 フードの下部にファンがついていて、外への排気は150Φのダクトになります。
つまり、今までついていたファンを取り去ってできた300角の穴に、150Φのダクトを通すのです。 大きなすきまができてしまうのでなんとかしなければいけません。
この対策品はネットで検索すると出てきます。 ですがぼくは費用を抑えるために部材を一つひとつ調達しました。
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ノーリツ ハーマン レンジフードオプション 換気扇穴ふさぎ板 【PF-450】[新品]【RCP】 |
まずはアルミ板。 厚みは3ミリです。 これを開口部と同じ大きさに切って、内側からアルミのアングルで開口部を塞ぐように取り付けます。 その前にアルミ板にウェザーキャップを取りつけておきます。 これはガラリ付きの丸型です。
既存のウェザーカバーを残すから、いらないといえばいらないのですがつけます。 良いか悪いかはわからないのですが、こいつにステンレスの網をつけました。 虫が入ってくるのがいやなので。 ウェザーキャップをアルミ板に取りつけたら、アルミ板を開口部に固定します。 既存のウェザーカバーは残すので防水という観点ではなにも施しません。
ちなみにアルミ板に丸い穴をあけるのにはジグソーを使いました。 アルミを切る時はアルミ用の刃を使った方がよいです。
次に開口部が木なので、ケイカル板を貼り付けます。 レンジフードのダクトから10センチ以内の可燃性のものは、5mm以上の特定不燃材料で被覆し50mm以上離さなければいけないのです。 消防法だか消防法施工規則だかです。
家側の準備ができたので、レンジフード本体を取り付けようと吊り戸棚から右の壁までの寸法を測ってみると、なんとレンジフードの横幅より5ミリほど小さいではありませんか。
!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?
つづく