レンジフードが入らない!
システムキッチンの吊り戸棚をふたつ取りつけて、さあレンジフードを取りつけようと思ったら、なんと数ミリ空間が足りません。 どういうことなのか?
よくよく観察すると、吊戸棚の組み立て精度が低いのか、本来仕上がり幅が900ミリになるところが903ミリだったり、750ミリが752ミリだったり、それぞれに微妙にスキマがあったりして、5ミリほど足りなくなったようです。
仕方ないんで、レンジフードと吊り戸棚の間に入れる耐火ボードを、プロペラファンの開口の耐火処理に使ったケイカル板に取り替えることにしました。 付属の耐火ボードよりも薄いのです。
一時はどうなるかことかと思ったぜい(;´Д`)ハァハァ
厳密な話を言えば、消防法でレンジフードの側面は、可燃物と10センチ以上離すか、9ミリ以上の不燃材料をかまさなければいけません。
問題をなんなく(?)乗り越え、レンジフード本体を取りつけます。 決められた位置に墨を出してネジを少しのすきまをあけて締めておき、そこに本体を引っかけるように取りつけて本締めします。
ここまでは簡単です。 ただ取りつけるものがちょっと大きいだけだからです。 難しいのは、元プロペラファンの開口に取りつけたウェザーキャップと、本体の排気口をつなげる作業です。
新築の場合、建築中にどんなレンジフードが取りつけられるのか決まっているので、それに合わせたダクトや開口を用意しておくことができます。 それらとレンジフード本体の接続は、ストレートに、もしくは90度とか45度の既製の角度の部材で接続します。
東芝[TOSHIBA]システム部材ダクト用継手鋼板製DV-20L |
ところが今回のようなプロペラファンからシロッコファンに替わるようなケースでは、結ぼうとしているふたつの口が近すぎるので、既製の角度の部材で接続することはほぼできません。
フレキシブルな部材も存在しますが、東京ではレンジフードの排気ダクトにジャバラ管を使うことは禁じられています。
ここは東京ではありませんが…
そこで今回は、45度の曲がりの役物をふたつ使い、長さをつめて近すぎるふたつの口を結びます。 役物とは、ダクトでいったら、まっすぐじゃない特定の用途に使われる部品のことです。
ふたつの役物が重なり合い完成される形をイメージして、無駄な部分を切り落とします。 切断はベビーサンダーです。 こういった薄物は、ジグソーなどのノコ刃系ではなく、サンダーのような砥石系が向いています。
ほんらい役物どうしは同じ大きさなので重なり合いません。 なので縦に切れ目を入れて重ね合わせます。 形ができたのでドリルビスでつなぎとめます。 ドリルビスとは、タッピングビスの先端がドリルになっていて、下穴を事前に開けることなく一気にビスをもめるものです。
ステンレス ドリルビス(ドリリングタッピンねじ) なべ頭 4×13 10本入り |
無理無理つないでいるので、スキマだらけです。 こいつにアルミテープをこれでもかと巻いて完成です。 ジャバラ管を使ってはいけない理由が、油が溜まりやすいとか、肉が薄いとかいうところにあるのでしょうから、このダクトのつなぎ方はそうではないのか?と問われると、少々疑問は残ります。
電気化学工業 ダクト用アルミテープ ダクト用剥離紙付 つや消し 幅50mm×長さ20m #711ダクトヨウアルミテープ |
仕事だったら、もう少し丁寧にやるんですけどね。
システムキッチンの上部は完成です。