棚に引き出しを作る話の続きです。
骨格部分の材料切断時の計測ミスで、同じものをふたつ作るはずだったのに、高さの違うものができてしまいました。 ぼくはこの手のミスをよくやります。 ぼく自身、仕事ができる男だと思っているのですが、単純な数字のミスも多いのです。 他人の3倍仕事しますが、その3の内、1は戻ります。 都合、人の2倍できる男です。
溶接したところを切り離して長さを修正し、再度溶接。 これで同じものが二つになりました。 ふー
続いてLアングルを二つのコの字の4隅をつなぐように溶接します。 この溶接は、Lアングルが厚いことと重ね合わせ溶接なので、それほど神経質にならなくても穴があいてしまうことはありません。
スコヤを使って、直角になっているかの確認はしつこいぐらいにしました。
棚の柱に取りつけるための耳もつけ、黒のスプレーを吹いて骨組みは完成です。
ここからは自宅での作業です。 引き出しそのものと、天板を作ります。 ここでひとつの奇跡が起こりました。 手持ちのホワイトウッドの幅が、引き出しの高さとぴったりだったのです。 これは劇的に楽です。 必要な長さを切り出せばいいだけですから。
引き出しは、全ての面を19ミリ厚のホワイトウッドで作ります。 底板を薄くして入る容量を増やそうとも考えたのですがやめました。 前面の板にビス頭を出したくなかったので、前面にもう1枚化粧の板をはっています。 こうすることによって、板1枚分の容量が減ってしまいますが、見栄えと製作の容易さをとりました。
組み立てに使ったビスは極細です。 割れやすいパイン材でも安心して締め付けることができます。
持ち手はセリアで買ったものです。 イメージに合うものがありました。 逆にホームセンターには、良いものがなかったです。
骨組みを棚につけます。 耳にあけてあった穴を再加工することなく無事につきました。
天板の固定方法をまったく考えていなかったのですが、こうしてみるといい方法が思いつきました。 棚と引き出しの骨組みでできたすき間に差し込んで棚側を固定し、反対はなにかの部品だった金具を使って固定しています。
ホワイトウッドはウォールナットで塗りました。 どうでしょう 既成の棚と同じ色にできました。 まるで初めからこの棚についていたかのような違和感のなさです。
今回この引き出しを作ってみて、5段のチェストを作るのはちょっと難しいのではと感じました。 溶接が難しすぎます。 やはり薄物溶接ができる溶接機が欲しい!
|