壁紙張りの道具 1階のトイレ その4

「トイレというのは、壁紙張りのいろいろなエッセンスがつまっている上に、失敗しても目立ちにくいから初心者に向いている」

そうなのか? 狭くて無茶苦茶作業しづらいんですけど。 

壁紙をどこから張り始めるべきなのかということに、詳しく言及しているサイトは多くありません。 どこから張ればいいかはわかりませんが、右利きの人は左へ左へと張っていくそうです。

壁紙をはがしたあとを観察すると、どこから張り出したかがなんとなくわかります。 このトイレはトイレの中からドアの方を見て、左の角から張り出しているようです。 プロがそうしているのですから、シロウトはそれにならっておけばよいでしょう。 長いものには巻かれろです。

張り始めが角なので、その角に壁紙のはじをあてて張り始めれてしまいそうですが、重ね切りするための耳がついているのでそうはいきません。 壁紙のはじは角から少しはみ出すようにします。 ではその、ぺろっとはみだした壁紙のはじを垂直にすればよいのかと言えば、きっとそうではないでしょう。

なぜなら、家の壁なんて垂直にできてるかなんて怪しいものだからです。 大工さんはまっすぐ作ってるつもりでしょうが、それは人のやること。 間違えることも曲がることもあります。 時間がたってから傾くこともあるでしょう。

それより何より、壁紙を張るぼく自身が、角へ均等に壁紙を張り込むことなんてできないはずです。 だから垂直は大きく張った壁紙の左はじで見ることにします。

垂直をどう見るかネットで調べると、50円玉に糸をつけてそれに合わせて張るとあります。 ただこの方法、壁紙のはじぴったりに糸をセッティングするのに計算しなければなりません(そんな難しい計算ではないですが)。 そもそもぴったりにしたら壁紙と50円玉がぶつかって垂直ではなくなります。

ぼくは会社のレーザーを使って垂直を出しました。 これならレーザーの線が壁紙にあたっても動かないので問題ありません。 位置が違っても直すのはたやすいです。

記念すべき一枚目を張ります。 角からぺろっと出して、左はじでの垂直をレーザーで確認したら、なでバケで壁紙をなでつけます。 こりゃ簡単だな。

上部の廻り縁との接線と、直交する隣のボードとの角を竹ベラで押しつけます。 その2辺が交わる点は、3平面の頂点なので壁紙がクシャクシャっとなっています。 これはどうすればいいんだ? 思っていた以上にクシャクシャです。

角に壁紙を押し込もうと竹ベラでぐいぐいやっていると、オーマイガー、壁紙に穴があいてしまいまいた。 一枚目からこれか(テンションダダ下がり) 1度クシャクシャになった壁紙をはがし、余分と思われる分を切り取ります。 そして再度隅に竹ベラで押し込みます。

なんとかは頂点まで壁紙を押し込めたようなので、余分をカットします。 地ベラという大きなステンレスのヘラを、定規のようにしてカットします。 この地ベラは、重要と判断し、ちょっといいものを調達しました。 

初心者の壁紙張りセットに入っている、1辺をちょこっと折っただけのステンレスの板は、長時間の作業できっと手が痛くなるに違いありません。 そして、壁紙をカットする際に、地ベラを移動する回数を少なくするために、そこそこの大きさが必要です。 ぼくが選んだのは8寸です。

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ステンレス地ベラ 8寸 1.0mm 357-884
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大きすぎるのもきっとじゃまでしょう。 買った時は、ワンサイズ大きいものとどっちにするかかなり悩みました。

壁紙を切るためのカッターは、壁紙職人向けとされている、柄の長いものにしました。 さらにカッターの刃は、極薄タイプです。 これがいいそうです。

そしてもうひとつこれはと思ったものがカッターの刃を折る工具?です。 カッターの刃の先っちょを突っ込んでカッターを起こして刃を折ります。 折れた刃のかけらは収納される仕組みになっています。 カッターの刃は頻繁に折った方が良いそうなので、これも必需品でしょう。

地ベラをあてて余分な壁紙を切ります。 隅っこが切りきれないなぁ ええいと引っ張ったら、なんだか残るべき部分もちょいと切れてしまったぞい(*´•ω•`*)…

難しいな 壁紙張り

2枚目がさらに難しかったのです。 このトイレに選んだ壁紙は、完全な柄ものでした。 花の線画です。 隣り合う壁紙は柄を合わせて張らなければなりません。 これが簡単そうでなかなか合わないのです。 

合わせる方法は、リピートの印の矢印の高さを合わせると、同じ柄があるので
それにおおむね合わせたら、重ねた上の壁紙を高速でヒラヒラめくるのです。 

うまく重なっていれば、柄はくっきり鮮明に、ずれて重なっていれば、柄は二重になり、めくる度に瞬間移動を繰り返します。 簡単そうですが微妙なズレを感じます。

ズレを直そうと仮に上の方だけ張りつけた壁紙をはがします。 動くところまではがしたら壁紙をずずずっとずらして、また上の方は仮に張りつけます。 1人でやっているので、どうしても仮の張りつけをしないと、壁紙が落っこちてしまうのです。

何度か繰り返し、ようやくひとつの柄を合わせたら、30cmほど下でまた重なり具合を確かめます。 合っていません。 壁紙全体が斜めになっているようです。 壁紙全体を反時計回りに回転しなければいけません。 動かすにはやはり仮に張った部分をはがさなければいけません。

なかなか難しいのぉ

46サーフ ___神奈川県藤沢市に在住の電気工事会社勤務。  子供のころから、身の回りの物を分解して掃除するのを好む。 「人が組み立てたものは必ずばらせる」が信条だが、接着剤を使われていたらお手上げだと言う。 ご連絡はお問い合わせのページから

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