わが家にはリフォームから取り残された空間があります。2階の洗面台です。基本的に洗面台としての役割は1階の洗面台が担っています。こちらは入居する際に新しい洗面台に交換しました。他の場所のリフォームを優先したため予算的に手が出ずに、2階の洗面台のリフォームは放置されていたのでした。
その2階の洗面台をついにリフォームすることにしました。目標は、
木の天板の上にボウルを置き、水栓はグースネックです。照明はアンティークなフォルムに電球色がいいですね。デザインスケッチを描いてみました。
洗面台の現状の写真はこちら。
写真では感じられないかもしれませんが、ボウルにひびが入っていたり、プラスチック部分がイエローニングしていたりと経年劣化が進んでいる上に、扉がついてる棚の中は先人の痕跡が色濃く残り、基本怖くて開けられません。右の壁のタイル調は、壁の穴を100均で買ったシールで隠しています。もちろん今回、壁紙の張り替えもします。
まずは古い洗面台の撤去です。ビスをゆるめていけば簡単にはずれていきます。はずすことより、2階からおろす方がたいへんでした。
処分は藤沢市の粗大ゴミとして処分しました。最大長さが2mを越えなければ、500円で持っていってくれます。助かるぜ藤沢市!
撤去と合わせて、必要な部材の選定と購入です。イメージは前述の通り、おしゃれな居酒屋さんの洗面台です。予算は厳しいので、できる限り安いものを選んでいきたいです。
洗面ボウルの選定
条件として、丸いか楕円か四角かってところです。これは楕円に決定。大きさは、顔を洗うのに支障がない大きさだろうということで、長手が41センチ、短手が34センチのものを選びました。
買ったのはこれ排水栓の選定
排水栓は、洗面ボウルの排水孔寸法によりサイズが決まります。排水孔が直径45mmだったので、それにあったものを選びました。また、栓の方法にゴム栓やポップアップ式があります。ぼくは機構が簡単なので、プッシュポップアップ式を選びました。栓を押すことによって、開閉が交互に繰り返されます。
もうひとつ大事なのが、オーバーフローの有無です。これは、排水口に栓をして洗面ボウルに水をためたときに、あふれる前にボウルのオーバーフロー排水口より排水する機能に対応するか否かというものです。洗面ボウルにオーバーフロー排水口がある場合は、オーバーフロー付きを選ぶ必要があります。
ちなみにぼくはオーバーフロー無しの洗面ボウルを選びました。水をためる使い方は、それほど無いと考えたからです。
排水管の選定
排水管のサイズは排水栓のサイズで決まります。洗面台で使うのは、おおむね「32」というサイズのようです。この部分で大事なのが、トラップというものを作らなくてはいけないということです。
トラップとは、水が溜まる部位を作ることによって、その水で排水管に蓋をし、悪臭が出てこないようにするものです。今回は洗面台の下を塞がないので、見た目を重視して、金属のメッキ管がS字状に曲がっている、Sトラップというものを選びました。
このSトラップというものが優れていると思ったのは、S前半部とS後半部の角度を自在にでき、洗面ボウルの排水口と床の排水管の距離をフレキシブルに対応できるところです。
ここで実はなんとなく選んでしまったSトラップ。作業が進む中で困ったことになるのですがそれは今後の話。
混合水栓の選定
グースネックと決めていた混合水栓の選定で気をつけなければならないのが、その出水口の高さです。洗面ボウルはその設置方法で、カウンターに埋め込んだアンダーカウンター式と、カウンターに乗せたオーバーカウンター式があります。その方法によって、適した水栓の出水口の高さがあるのです。
例えば、アンダーカウンター式に出水口の高い水栓を選ぶと、ボウルに落下した水が飛び散ってしまいます。逆にオーバーカウンター式に出水口の低い水栓を選ぶと、水栓とボウルの間隔が小さくなって、非常に使いづらいものになってしまいます。もしあなたが水栓を選ぶことになったら、洗面ボウルの商品説明に、適した出水口高さが書かれていると思うので、それを確認してください。
ぼくがどうしても欲しいと思ったのが、出水口のホースを引き出せる機能です。この機能を実装すると、どうしても水栓そのものがグラマラスになってしまうのですが、ホースを引き出してボウルを洗えないなんて嫌なんです(キッパリ)
ただこの混合水栓。商品紹介にあるようにボタン一つでシャワーに切り替えられるって書いてあるのですが、そんなボタンは無いし、シャワーにもなりませんでした。ぼくはホースさえ引き出せれば良かったのと、ボタンなんか無い方がシンプルでいいのでまったく問題はありませんでしたが、シャワーにしたい人は注意してください。