「スリッパをしまえるものが欲しい」
嫁からの要望です。確かに今は玄関になんとなくかたまりで置かれているだけなので、足をひっかけてしまうとスリッパが散らばってしまいます。暫定的に100均の紙ケースに入れていますが、これはなんともチープ。
「オーケーわかった考えよう」
スリッパ置きをどんな形でつくろうとも、置く場所はもう決まっています。廊下の壁と直角に置かれた靴箱の交点にちょうどいいスペースがあるのです。スリッパ置きを置く場所と言っても差し支えありませんね。
とは言えスリッパを平らに置くほどの広さはないので、立たせた状態で収納できる構造にしなければなりません。ぼくが考えたスリッパ置きの構造はこうです。枝のように腕木を水平に出します。腕木と壁(実際は靴箱ですが)がつくった隙間に、スリッパのかかと側をさしこみます。スリッパの甲の部分が腕木にひっかかって落ちない。こんな感じです。
構造のイメージができたので材料のサイズです。幹となる部分は1×4のホワイトウッドでいいでしょう。腕は実際にホームセンターで見てみることにしました。
ホワイトウッドのサイズのラインナップの中から、腕となる部分は19ミリ×38ミリでいくことになりました。腕は幹側にほぞ穴をあけてそこに差し込むのがおそらく正解でしょう。しかしちょっとめんどくさい(笑) 今回はビスでとめるだけにします(手抜き!)
このビスの選定は大事です。腕の断面は小さいので、太いビスだとあっさりと割れてしまうでしょう。選んだのは、軸細の2ミリ×38ミリのビスです。材料が揃ったので製作に入ります。
その前に軽く設計図。スリッパの大きさから、1段目の腕木の高さ、それ以降の腕木の間隔を考えます。落とし穴は巾木。幹は巾木の上から始まるので、それを差し引いた位置を考えないといけません。こういうのにぼくはよくひっかかるんです(´;ω;`)
そもそも単純な構造なので、製作の肝は4本の腕をいかにまっすぐに揃えてつけるかというところでしょう。そこで気をつけたふたつのこと!
1 腕の根本となる部分を垂直にする
あ当たり前のことですが、ここが曲がっていると腕はまっすぐ生えてきません。
2 腕の位置は治具を使って均一につける
壁からの離れが一定になるように、治具(と言っても大したものじゃない)を使って取りつけました。
ビスは斜めに上下から引っ張り合うように打ち込みました。
腕木がついたら塗装です。定番になっている、つや消し白です。主張しないスリッパ置きにしました。この塗料、塗ったままだと少々ざらついていて、汚れが落ちにくくなります。軽くウエスでこすって、ザラザラ感を無くしておきましょう。
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壁にビスで固定して完成です。早速スリッパを置いてみます。んー いいんだけど、ちょっと間延びした感じ。腕木の間隔をあけすぎましたね( ̄▽ ̄;)