ワイングラスハンガーを自作

自作のワインハンガー

ワイングラスをぶら下げる「あれ」が欲しい

嫁からのリクエストです。 あれというのは、バーとかでワイングラスを逆さにしてフットプレート(グラスの一番下の丸い部分をそう呼ぶのだそうです)をひっかけてワイングラスを保管するあれのことです。

オッケーまかせておきなさい。 ワイングラスは何個かけられればいいの? 3個ね 了解 ホームセンターに材料を買いに行きましょう。

探すのはステンレスの丸棒です。 直径は3ミリぐらいで良いのではないでしょうか。 素材売り場でステンレスの丸棒を発見しました。 直径は2ミリ、3ミリとあります。 3ミリは一見、曲げ加工が難しそうです。 2ミリは簡単に曲げられそうです。

少々悩んで3ミリを選択しました。 2ミリは少し頼りなさそうです。

さて、この丸棒を固定する金物が問題です。 このような棒状のものを固定する金物をサドルと呼びます。 材質は当然ステンレスです。 その手の金物売り場にそれらしいサドルがあったのですが、いちばん小さいものでも、適した直径は5ミリぐらいです。 どうしましょう?

サドルを変形させるか、なにかをかませるかを検討した結果、シリコンチューブをかませることに決定。 外径4ミリと5ミリのダブルで、5ミリを実現します。

制作を開始します。 使うのはペンチ2本です。 2本のペンチでつかんで曲げる、そう考えていたのですが、想像以上というか想像通りに硬くて曲がりません。 ペンチでつかんで、もう片方は手でつかんで曲げましょう。 こうすると、手の方の曲げがぬるい感じになってしまうのですが、まあ良しとしましょう。

始めに、棒の中心をペンチでつかみ、その両側を直角に曲げます。 細長いコの字になりました。 このこの字の平行な2本の間隔にワイングラスのステム(脚のこと)を差し入れるので、重要な寸法になります。 ステムの太さと、ステムとフットプレートの接続部のRを勘案して、間隔は25ミリとしました。

ステンレス丸棒をコの字に曲げました

次に今折り曲げたところから3センチほど離れたところを、60度ぐらい折り曲げます。 折り曲げる方向は、棒をコの向きに平らに置いて、右側にあるコの字の短い縦棒が起き上がる方向です。 短い縦棒をサドルで棚下に固定するのをイメージしてください。 この曲がり角度や曲がり始めの長さで、このワインハンガーがどれぐらい棚下から下がってくるのかが決まります。

コの字の縦棒を起こすように曲げます

ここで曲げ角度を直角とせずに60度ぐらいにしたのは、デザインということもあるのですが、実はもっと重要な理由があります。 それは後々あきらかになります。

続いて棒の端部を曲げます。 コの字の左側です。 端部をサドルで固定する部分を作るための曲げですが、そのままだと、なにかのはずみでサドルから抜けてしまうことも考えられるので、ひっかかりの小さな曲げを始めに作ります。

落下防止に端部をちょい曲げ

これから、クニクニ曲げるので、その前にコの字の右側の縦棒にシリコンチューブを通しておきます。 前述の通り、4ミリと5ミリのダブルです。

シリコンチューブをダブルで

つぎに棒の端部側を、サドルで固定する幅を残して直角に曲げます。 

出来上がりを考えながら曲げていきます

今度は、前の直角とは逆方向に直角で曲げるのですが、このふたつの直角でつくられた段差が、棚下から下がる高さです。 

ここで60渡側の曲げを調整して両端の高さを揃えます

ここで反対側の60度ぐらいで曲げた高さと同じにならなければなりません。 曲げが計算通り、うまくいけばそのままでよいですが、もし高さが合わなかったら、60度側を曲げなおして調整します。 ここで60度ぐらいと中途半端な曲げ角にしておいた意味があるのです。 

最後に左右に直角に曲げて、フットプレートを受け入れるスペースをつくり完成です。

フットプレートを受け入れるように左右に開きます

自作しなくても大丈夫 こんなのがありました

46サーフ ___神奈川県藤沢市に在住の電気工事会社勤務。  子供のころから、身の回りの物を分解して掃除するのを好む。 「人が組み立てたものは必ずばらせる」が信条だが、接着剤を使われていたらお手上げだと言う。 ご連絡はお問い合わせのページから

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