天板が完成したので、器具の取りつけにかかります。
混合水栓の取りつけ
前回紹介したように、天板の厚みが混合水栓の取付可能厚を超えているため、天板をトリマーで薄くしました。フリーハンドでやったので、かなりのやっつけ仕事になってしまいましたが、まあ見えるところではないので良しとしましょう。

洗面ボウルの取りつけ
洗面ボウルの底には3つの穴があいています。中央の大きな穴は排水栓の穴です。その左右に8ミリぐらいの穴があいています。ネットで検索してみたのですが、これについて説明しているページを発見できませんでした。おそらく洗面ボウルのずれを防ぐためになんとかするのでしょう。
そこでぼくが考えたのは、ゴム製のボードアンカーを使う方法です。これなら、陶器製の洗面ボウルをゴムで固定するので、割れなどの心配がありません。
天板にボードアンカーのビスのサイズである、4ミリの穴をあけます。その穴に天板の厚みより長いビスを入れ、ゴム製ボードアンカーを取りつけます。写真はそのままビスをねじ込んでいったときのものです。ゴムがだんだんとつぶれていき、ふくらんでいきます。実際には、洗面ボウルの穴の中でふくらむことによって、しっかりと固定されるというわけです。


排水管の接続
洗面ボウルに取りつけた排水栓と、床から突き出ている排水管を結ぶのですが、天板の大きさが計画段階より大きくなり、それに伴い洗面ボウルと排水管の離隔が大きくなってしまったので、用意していたSトラップではつながらなくなってしまいました。さあどうしよう
発見したのが、こういった水回り部品を製造しているカクダイという会社のホームページです。取扱製品のカタログを見ることができ、その中からSトラップの後半の曲がりが大きいものをみつけ、楽天で注文しました。
3日後、商品が到着。箱をあけてびっくり。曲がりが大きくないよ 前から家にあるSトラップと比べてみると、まったく同じ大きさ。違うもの送ってきたなぁ
注文した履歴を見ると、送られてきた品番と同じです。 あれれ? カタログを確認すると、欲しかったものと届いたものが並んでいます。これは完全にぼくの間違い
(;’∀’)
意気消沈しながらも、頼もうとしていたものよりオフセットが大きくできる、偏芯ステッキ管なるものを発見したのでそれを注文したのでした。
数日後、商品到着。ああ これでやっと洗面台が使えるよ と排水管をつないでみました。おや? Sトラップの接続部から水が漏れてくるではありませんか(泣) 実は届いた偏芯ステッキ管が作りだした大きなオフセットでも、ほんのちょい足りない感じで、接続部に無理があったのです。

何度かばらしては組み立ててみますが、水が漏れます。いや これは接続の無理やりさというよりも、パッキンがしょぼすぎる!

後日パッキンをホームセンターで購入。厚みがまったく違うぞ 形状も違うけどな

意気揚々と組み立て、水を流してみると
なんと水漏れ(汗)
ていうか、このパッキン形状のせいないか? と、Sトラップの入口のパッキンと中央のパッキンを交換。水漏れは無事なくなりました。パッキンが設計と違う使われ方をしていようが、水が漏れなければそれでヨシ。
ちなみに床の排水管との接続部を隠すパーツをシールワンというそうで、床の排水管が長く突き出ていたので、深型シールワンなるものを使用しました。

完成
照明はアンティーク感の高いものをチョイス。ランプはフィラメントタイプのLEDで、白熱電球に近い光で輝きます。ただ、購入時についていたランプが小さかったので、ニトリで売っていたLEDランプに交換しました。フィラメントタイプのLEDランプはオレンジ色が弱いのですが、このニトリのランプはガラス部分に着色されたフィルムが貼ってあり、オレンジ色に補っています。



鏡の木製フレームのシンプルなもの。実はこの鏡にはこだわりがあります。それは、わが家の廊下に飾ってある米津さんの絵の額に似ているものを選んでいるのです。この絵は「かいじゅうずかん」という米津さんの描いた絵を集めた本です。

玄関から廊下、階段と続いて飾られている「かいじゅうずかん」を見てきたお客さんは、この洗面台の鏡の中に、「じぶん」というかいじゅうを見つけるのです。

棚はコーナンで買った棚受けを使用。これは1×4材を使って棚をつくるシリーズのひとつ。もともとは黒かったのですが、照明にあわせて真鍮色っぽく塗装しました。


混合水栓をホース引き出しにしたため、じゃっかんオーバースケール感が否めませんが、高さがそこそこある洗面ボウルとのマッチングでそれもやわらいでいます。


天板の下には、左右の天板受けを隠すために引き出しをつける予定でしたが、できあがってみるとそれほどおかしくもないかな。 まあ、様子をみましょう。

全体的には完全にイメージ通りの洗面台ができました。大満足です。
