リビング入る引き戸の額縁の上部が、怪しげに膨らんでいるのを発見しました。

我が家の額縁はMDFのプラスチックコート(ビニルコート?)です。MDFは水を膨らみます。これはおそらくどこからか雨漏りしているようです。
雨漏り箇所の捜索
雨漏りがどこからしているか、天井を覗ければいいのですが、点検口がありません。新しく作るとしたらどうでしょう? 廊下側かリビング側のどちらかになりますが、有効そうなのはリビング側ですが、点検口を作るのは最後の手段にしたいところです。
雨が入ってくる場所を特定しましょう。階段を使って屋上へ上がります。屋上へ出る扉があり、その真下にリビングの引き戸があります。この階段室の屋根から雨漏りしているかもしれません。屋根はところどころスレートが割れていて、補修を繰り返していますが、見えていない部分から雨漏りしている可能性もあるでしょう。

屋根裏に入ってみることにしました。ロフトの壁に点検口があり、そこから天井裏に出られます。ホコリがすごいです。天井裏を這うように進み屋根の裏を観察しますが、雨漏りしているような場所は見つかりません。屋上への扉がある壁の中を見てみますが、断熱材でよくわかりません。あきらめて屋根裏を出ます。
怪しいのは、この屋上へ出る扉です。雨が降るとこの扉の内側の床に水がしみていることがあります。扉のパッキンが悪いのかもしれません。調べてみましょう。
しかし、パッキンは大丈夫そうでした。扉と外壁の接続部を観察します。外壁はジョリパットです。ジョリパットを直接サッシに当ててあり、シールは存在しません。雨が入りそうな塗りの甘さやひびなどは・・・
ありました なんか怪しそうな隙間が。ここから染みているのかもしれません。ここから染みているとして、それを確認する方法は・・・
あります この扉は15センチほど立ち上がった壁の上に取りつけられています。扉の下の壁をはがせば、雨漏りの状況も見えるし、壁の修復も簡単です。
壁をはがしてみました

水の流れた痕が黒く残っています。外壁の怪しい隙間からの水漏れと思って間違いないでしょう。検証するために怪しい隙間にコーキングをうって、雨の日を待ちます。


数日後
強い雨が振る日に、はがした壁の中を確認してみると、雨漏りはありませんでした。これで、あの隙間が原因と確定です。後日、扉の周囲をしっかりコーキングしましょう。
コーキング作業
用意した材料は、変性シリコンコーキングとプライマーです。外壁のコーキングには、どんな種類のコーキングが適しているのかを調べるたのですが、結局決めきれず、実績がある変性シリコンコーキングにしました。この家を購入した時からあった雨漏り部分を直してあり、汚くもなっていません。
まずは掃除。コーキングをうつ場所をハケとウエスで掃除します。続いてマスキングです。マスキングをするとしないとでは、仕上がりが断然違います。マスキングテープを貼る場所は、使うコーキングベラを当てて、その接触部をマスキングラインとします。

マスキングが終わったらプライマーを塗ります。塗ったら数分乾燥させます。

プライマーが乾燥したらコーキングをうっていきます。隅にしっかりコーキングが入ることが大事です。うつ量は多過ぎず少な過ぎず。これは経験していくしかありません。マスキングテープに届くほどうつと多過ぎです。
コーキングをうち終わったら、ヘラで整形します。うったはじにヘラを当て、後戻りすることなくヘラを動かしていきます。コーキングを押さえつけて密着させ、余分をこそいでいくイメージです。この時、コーキングが多過ぎると、こそがれていくコーキングがヘラにどんどん溜まり、やがてマスキングテープからはみ出したりするので注意が必要です。

逆に少な過ぎると、正しい1/4円の断面ができません。コーキングをうち足して、再度ヘラで押さえましょう。

ちなみにぼくは右利きなので、扉の左下から始めて、時計回りにヘラを動かします。
ヘラで押さえ終わったら、だめな場所が無いか確認し、問題なければマスキングテープをはがします。マスキングテープには余分なコーキングが着いているので、はがす際に他の場所に着かないように注意しましょう。
コーキングをうってからマスキングテープをはがすまでは、あまり長い時間をかけるとコーキングが固まり始めるのでさっさとやりましょう。特に天気のいい日や、日当たりが良い場所は注意してください。
完成です。


雨の日に確認しましたが、雨漏りはバッチリ止まっていました。