しゃがんで、ずっと下を向いてクッションフロアの接着剤をはがす作業に、目を回しながらも、スクレーパーの使い方にも慣れてきてようやくはがし終えたところからです。
新しいクッションフロアの切り出しを行うために作業台にクッションフロアを広げます。 この作業台は、建築現場でボードを扱う業種は誰もが使っている、半分にしたベニヤに上下互い違いにスリットを入れ組み合わせたものを2組脚として、その上に天板としてのベニヤをのせたものです。 ぼくは自分で作りましたが、ホームセンターでも売っています。
新しいクッションフロアの上にはがした古いクッションフロアを重ねて外周と排水パイプの穴の位置をけがきます。 これをカッターで切ればいいわけなのですが、いちばん複雑な形にドアの額縁の部分がどうも変です。 決してこんな角度ではありません。
この部分は別の型どり方法でやることにして、ほぼほぼ直線のみで構成されるドア面以外の3辺だけ切ることにしました。 けがいた線に合わせてカット用の大きな定規を使ってカッターで切ります。
切り出したクッションフロアをトイレに持っていき敷いてみます。 直線に見えた長手方向の壁も、こうして見るとけっこう歪んでいるようで、クッションフロアが窮屈で収まらない部分があります。 そういった部分をカッターで切って微調整します。
切り出しの難しい額縁の部分は型紙を作って切り出すことにしました。 その方法を説明します。 わかりやすくするために、簡単なケースから説明すると、例えば角が単純な直角だとします。 そこの角に直角の紙をおいてください。 そしてその紙に両面テープをはります。 両面テープの裏紙をはがして、そこにクッションフロアを重ねます。 クッションフロアに型紙がくっつきました。 その型紙の輪郭でクッションフロアを切れば、クッションフロアは角にピッタリおさまるわけです。
角が出っぱって、入隅ー出隅ー入隅となっていたら、紙を2枚おいて型紙とすればOKです。 両面テープでクッションフロアにくっつける方法は前述の通りです。 あとはどんな複雑な形をしていても、何枚もの紙をその縁に合わせて重ねることで、簡単にその形を作ることができるのです。
うまくいきました。 古いクッションフロアを型紙にしてけがいた線が残っています。 あのまま切っていたら大失敗でしたね。
クッションフロアの切り出しが終わったので、下地の半分に接着剤を塗ります。 半分ずつやるのは、クッションフロアのずれを防ぐためです。 仮に敷いた状態からはじめに接着する方を丸めるようにめくり接着剤を塗ります。 こうすればクッションフロアの位置決めが簡単にできます。
選んだ接着剤はこれです。 クッションフロアはもちろんフロアタイルもいけます。 本来はソフト巾木の接着用のようです。
トーヨーポリマー ルビロン エコパワー3kg
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接着剤を塗り広げるのは串ベラといって、歯の短い串のようになっているヘラを使います。 これでこそぐことで、適量の接着剤を塗ることができるって寸法です。 ただ、このヘラで直接接着剤をすくいとるのは非常にやりづらいですね。 次に使う時はなにか専用のものを用意した方が作業がはかどるでしょう。
接着剤を塗り終わったら、5分ほど放置します。 これはオープンタイムといって、接着剤がきちんと機能する状態になるまでの大切な待ち時間です。 オープンタイムは気温や接着剤、接着剤を塗る母材によって変わってきますので、説明書にしたがって施工してください。
オープンタイムが過ぎたら丸めてあったクッションフロアを広げて、ローラーを使い密着させていきます。 はじめの半分が接着終わったら、もう半分を丸めて接着剤を塗り、同様の方法で作業をすすめます。
終わってみると結構スキマがありますねぇ( ̄▽ ̄;) ここはトイレなのでコーキングをしっかりしてしまいましょう!
次は初めての壁紙張りに挑戦です。